フレームワークの活用

皆様おはようございます。イノベーション人材育成の教育総研の岡本です。「周囲を巻き込む力」シリーズの第11回目は、フレームワークの活用です。


協力を取り付けるための交渉を進めていく上で、お互いの考えるベクトルを合せる必要があります。そんなとき基本的なフレームワークを知っておくと、ここという時に膠着した状態を溶かすことが出来ます。フレームワークとは考えるための枠組みです。

代表的なものとして、二つの軸で四つのゾーンをつくるマトリックスあるいはポジショニングがあります。この活用のポイントは、二つの軸を何にするかです。そしてどのゾーンもネガティブにならないように、例えば、機能性の反対側にデザイン性、専門性の反対側に汎用性と言う様にポジティブワードを入れます。

強み(S)弱み(W)と機会(O)脅威(T)で表すSWOT分析も使われた経験があるのではないでしょうか。これも戦略的な意味合いで活用するよりも、解決策討議の一つの手段として使われるといいと思います。強み=順調に推移してること、弱み=難易度の高いこと、機会=フォローな状況、脅威=課題というように身近な具体的なものすると活用度がぐんと上がります。

自社、競合、顧客の3C分析も戦略策定では定番ですね。自社=自部門、競合=交渉している部門、顧客=価値を受け取る対象とすると協力の道が見えてくるのではと思います。言わば、Win-Win関係の確立ですね。

マーケティングの4Pも代表的なフレームワークです。プロダクツ・プライス・プレイス(流通)・プロモーションの頭文字ですね。近年は顧客視点に立って、4Cとも言われています。カスタマーバリュー、カスタマーコスト、コンビニエンス、コミュニケーションです。このような4P、4Cも状況を整理するのに役立ちます。

他にもいろいろなフレームワークがありますので、そのままで使うのも良いですが、フレームワークの考え方を応用して、皆さんの得意なものにアレンジされるといいと思います。混沌としている状態を図示することで、考えるべきことは何かを明確にする。それがフレームワークの効果的な活用ではないでしょうか。

ぜひご自身のオリジナルなマイフレームを考えられ、早速、付け焼刃でもよいのでマトリックスあたりから始められてはいかがでしょうか。残暑に負けずすっきりとした頭で頑張りましょう。ファイト!