受入れる姿勢

おはようございます。イノベーション人材育成の教育総研の岡本です。「周囲を巻き込む力」シリーズの第18回目は、受入れる姿勢です。

プロジェクトや事業を進めていくときに、相手が自分とは大きく異なる意見を持っている場合があります。そのときに感情的に反論して来られる時もあります。さてそのような場合はどのように対処するのが良いのでしょうか。

必ず守っていただきたいことがあります。それは自分は絶対に感情的にならないことです。もっと言えば反論してきたことに対して否定的にならないことです。怒ってしまったら負けです。だって協力を要請しているのは自分なんですから。感情的になってしまうことで協力していただけなくなるのです。

まず相手に悪意がなければ相手の反論の真の意図を見つけるべきです。相手が感情的になっていれば、こちらは相手の言っていることを冷静に受け止めながら、何が論点の擦れ違いになっているのかを明らかにする作業を頭の中やメモで整理していきます。そして相手の言っていることにも一理あれば、相手の考え方も選択肢の一つとしてまずは受入れます。

そして相手の考え方も含めて選択肢を整理しながら、このプロジェクトや事業にとってどの方法が最も望ましいのかということを双方で考えていきます。つまり相手と自分が相対峙するのではなく、プロジェクトや事業の成功と言う同じ方向を向くのです。ベクトルを合せるのです。向き合って話すことで膠着した状態になりそうであれば、紙を置いてそこに書きつけることで同じ方向を見るようにするのもちょっとした事ですが意外と効果があります。ぜひ感情的にならずにいい関係を作りながら成功に導いて行ってください。

周囲を巻き込む力シリーズは今回で最終回になります。お読みいただきましてありがとうございました。ぜひお役に立てることを願っています。引き続きよろしくお願いいたします。