ポジティブアプローチ


イノベーション人材育成の教育総研の岡本です。「新しい市場を創出する力」シリーズの第4回目は、ポジティブアプローチです。新市場を探索していく上でアプローチの方法は二つあります。新市場のあるべき姿を描いて、現状とのギャップを浮き彫りにして解決していくギャップアプローチ。まず出来るところから始めて持続可能な行動計画に移していくポジティブアプローチ。どちらのアプローチも有効です。

ギャップアプローチはあるべき姿を仮説として描きます。ある程度、新市場のイメージが出来ていて、開発の過程でどのような問題が引き起されるのかも具体的に抽出できており、その根本的な問題解決を目指すことが前提になります。キャッチアップ型の商品開発や技術開発などはギャップアプローチの方がチームのベクトルも合ってモチベーションも維持できるのではないかと思います。しかしこういうモノやサービスを生み出したいという価値イメージははっきりとしていても、肝心要の商品やサービスが具体的でない場合は、どこに問題があるのかさえも分かりません。その場合はギャップアプローチは思う様に機能しません。

むしろありたい姿に向けて行動を起こしていく。そのプロセスでイメージが鮮明になっていく。どこに可能性があるのかがはっきりしてくる。あるべき姿が外的に与えられたものとするならば、ありたい姿は様々な事に遭遇するプロセスで内側から沸き起こってくるものと言えるでしょう。まず出来る事から始める。根気よく続ける。常に可能性を引っ張り出す。そのようなポジティブアプローチを考え方の基軸にしたのが、リーンスタートアップです。スモールスタートとも言えます。そのことでスピードを上げながら自分たちの価値提案をもっとも受け入れてくれる顧客セグメントに向けて適切なチャネルで発信していく。完璧を期するのではなく、ターゲットと思われる市場の意見を汲み取りながら同時進行的に商品やサービスの開発を行い新しい市場を形成していく。そのようなポジティブアプローチが環境変化の激しい時代には向いているのではないでしょうか。



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